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自宅の電話料金は高い!料金が高額になる理由とは
そもそも、今自宅で使っているNTT固定電話での電話料金はどの程度かかっているかご存じでしょうか。実は、固定電話を使うと、思ったよりも電話料金が高くなりがちです。まずはNTT固定電話の料金体系とオプションにかかっている金額について確認していきましょう。
NTT固定電話の料金体系
NTT固定電話の料金体系は、主に以下の3本立てで構成されています。
- 基本料金(電話を掛けなくても毎月かかる料金)
- 通話料金
- オプション料金
それぞれについて順番に紹介していきます。
NTT固定電話の基本料金と通話料金
NTT固定電話の基本料金は、電話サービス取扱所(級局)によって、また昔ながらの加入電話か、INSネットなのかによっても変わります。
【基本料金:NTT東日本・西日本共通】
1.住宅用:加入電話
1級局(取扱所) プッシュ回線:1,760円(税込) ダイヤル回線:1,595円(税込)
2級局(取扱所) プッシュ回線:1,760円(税込) ダイヤル回線:1,705円(税込)
3級局(取扱所) プッシュ回線:1,870円(税込) ダイヤル回線:1,870円(税込)
2.住宅用:加入電話ライトプラン
1級局(取扱所) プッシュ回線:2,035円(税込) ダイヤル回線:1,870円(税込)
2級局(取扱所) プッシュ回線:2,035円(税込) ダイヤル回線:1,980円(税込)
3級局(取扱所) プッシュ回線:2,145円(税込) ダイヤル回線:2,145円(税込)
3.住宅用:INSネット
INSネット64:3,058円(税込)
INSネット64・ライト:3,333円(税込)
※3級局:札幌、仙台、浦和、川口、市川、千葉、船橋、立川、東京、武蔵野三鷹、川崎、相模原、横浜、名古屋、京都、大阪、堺、寝屋川、神戸、広島、北九州、福岡、那覇
電話サービス取扱所(級局)は地域によって決まっていますが、大都市圏の3級局は1,2級局よりも若干高い傾向にあります。
初期費用の施設設置負担金39,600円(税込)を支払わなくてよいライトプランの方が、全般的に少し高めの値段です。NTT東日本は、最安値1,595円(税込)~3,333円(税込)までで、多くは加入電話のプッシュ回線を使っているため1,760円(税込)という家庭が多いでしょう。
基本料金は、このほかにも屋内配線使用料として毎月66円(税込)、黒電話やピンク電話をレンタルしている場合は機器使用料198円(税込)~が別途かかっている計算です。
また、通話料金は、大きく分けて区域内通話、隣接区域内通話料、区域外通話料の3種類があります。区域内は単一料金で料金が一番安く、隣接区域内通話料は隣接する単位料金区域相互間との通話で、距離に関係なく一律料金。区域外通話料は、距離が遠くなるほど高い料金設定です。
【通話料金】
・区域内通話:3分間で9.35円(税込) 深夜(午後11時~午前8時)は4分間で9.35円(税込)
・隣接区域内通話料:3分間で22円(税込)
・区域外通話料:3分間で距離や時間帯により22円(税込)~44円(税込)と変動
・携帯電話:ドコモ宛て3分間で66円(税込) au宛て3分間で99円(税込) ソフトバンク宛て3分間で132円(税込)
・IP電話への通話:3分間で11.55(税込)~11.88円(税込)
区域内通話の場合は、昼間や夜間の通話なら30分で93.5円(税込)、深夜時間帯だと63分と少し会話ができる計算です。これが区域外通話で一番値段が高い時間帯になると、同じ30分でも440円(税込)と結構かかります。
距離の離れた友人と電話をしているとあっという間に通話料金が高くなってしまうため、「固定電話は電話料金が高い」というイメージにつながっているのかもしれません。
NTT固定電話のオプション料金
NTT固定電話のオプションで、継続して月額料金を支払うサービスは以下のものがあります。料金[1] も併記しますので、後ほど説明するドコモ光電話のオプションやドコモ光電話バリューと比較してみてください。
【迷惑電話防止】
1.ナンバー・ディスプレイ:440円(税込)
2.ナンバー・リクエスト:220円(税込)
3.迷惑電話おことわりサービス:最大6件・660円(税込) 最大30件・770円(税込)
4.二重番号サービス:770円(税込)
【転送サービス】
1.ボイスワープ/INSボイスワープ:550円(税込)
2.ボイスワープセレクト/INSボイスワープセレクト:715円(税込
)
【キャッチホン】
1.キャッチホン:1契約者回線ごとに330円(税込)
2.INSキャッチホン:330円(税込)
3.キャッチホン・ディスプレイ:110円(税込)
【お知らせ機能】
1.ナンバー・アナウンス:220円(税込)
ドコモ光電話とは
ドコモ光電話とは、NTTドコモのインターネット接続サービス「ドコモ光」のオプションサービスで、インターネット回線を利用したひかり電話です。NTT固定電話との違いは、固定電話はアナログ回線で、ドコモ光電話は光回線ということと、ドコモ光電話は、電話料金全国一律と言う点も大きく違います。
ドコモ光バリューは、ドコモ光電話のオプション料金の中から比較的よく使われるオプションをセットにして、割引料金で利用できるサービスです。ドコモ光電話に加入すると、加入するかどうかを選べます。
ドコモ光電話とドコモ光電話バリューの料金体系については次で説明します。
ドコモ光電話の料金体系
ドコモ光電話の基本料金と通話料金は以下の通りです。
【基本料金】
550円(税込)
【通話料金】
固定電話:全国どこでも一律3分間で8.8円(税込)
携帯電話:ドコモ宛て3分間で17.6円(税込) au宛て3分間で57.75円(税込) ソフトバンク宛て3分間で57.75円(税込)
基本料金はNTT固定電話と比べても1,100円以上ドコモ光電話がお得で、通話料は、固定電話が相手の場合3分間で8.8円(税込)と固定電話より割安です。
ドコモ光電話のオプション料金
ドコモ光電話の各種オプション料金も、NTT固定電話と同様に紹介します。
- 通話中着信:330円(税込)
- 転送でんわ:550円(税込)
- 発信者番号表示:440円(税込)
- ナンバー・リクエスト:220円(税込)
- 迷惑電話ストップサービス:220円(税込)
- 着信お知らせメール:110円(税込)
- ダブルチャネル:220円(税込)
- 追加番号:110円(税込)
固定電話よりも少ない数ですが、使えそうなオプションが多く並んでいます。この中で一番よく使いそうなオプションは発信者電話番号表示です。
このオプションは、かかってきた電話の相手先番号が、電話に出なくても分かるサービスです。電話機にモニターがあれば映し出されるため、迷惑電話に限らず、身に覚えのない電話に出なくて済む、現代にはぜひとも欲しいオプションでしょう。
ほかには、商売などで外出中に、自宅にかかってきた電話は出先の携帯電話で対応したいという方におすすめのオプションは転送でんわです。一般の人は留守番電話で十分ですが、こまめな電話対応が必要だけど、電話番のためだけに人手を割けない、という方には特に良いでしょう。
後は、NTT固定電話で迷惑電話ストップサービスを使っていたかどうか、着信お知らせメールが使うかどうか、ひとつひとつ考えて、本当に欲しいオプションを絞り込みましょう。
ドコモ光電話バリューとは
ドコモ光電話バリューは、ドコモ光電話のオプションサービスのうち、迷惑電話対策に使える6つのサービスと480円分の通話料金をセットで1,650円(税込)にしたセット料金です。480円分の通話料金は、当月使い切れなかった分は翌月に回りますが、翌々月までは持ち越せません。
ドコモ光電話バリューのオプション内容
ドコモ光電話バリューのオプション内容は以下の通りです。
- 通話中着信:330円(税込)
- 転送でんわ:550円(税込)
- 発信者番号表示:440円(税込)
- ナンバー・リクエスト:220円(税込)
- 迷惑電話ストップサービス:220円(税込)
- 着信お知らせメール:110円(税込)
合計1,870円(税込)分のオプションがついているので、このオプションをすべて利用するならとてもお得な料金です。このオプションの中では、発信者番号表示と迷惑電話ストップサービスは多くの人が使う可能性のあるサービスになるでしょう。また、転送でんわは、自宅が事務所代わりなど仕事関係の連絡が来るという方にはおすすめのオプションです。
ただ、その他のオプションは本当に利用するかどうかは吟味してください。不要なオプションを外して料金計算をしなおしてから、本当にお得かどうかを検討しましょう。
ドコモ光電話バリューを契約するとお得な人は
ここまででドコモ光電話バリューについて見てきました。まとめてドコモ光電話バリューを契約するとお得な人はどういう人かを解説します。
【ドコモ光電話バリューに向いている人】
- 固定電話をよく利用する人
- ドコモ光電話バリューのセットオプションのうち、利用するオプションの料金+1,078円(税込)が1,650円(税込)より高くなる人
- 外出中は自分の携帯番号に転送してほしい人
固定電話をよく利用する人は、通話料金の安いドコモ光電話で、なおかつ480円分の通話料金がセットで付いてくるドコモ光電話バリューを契約するとお得だと感じられるでしょう。ドコモ光電話バリューが提供するオプションをいくつか使うという人にもおすすめです。
また、外出中は自分の携帯番号に転送してほしい人は、転送でんわと発信者番号表示だけで990円(税込)のオプション料金となりますので、ドコモ光電話バリューがお得です。
まとめ
豊富なオプションがそろうドコモ光電話バリューについて、NTT固定電話と比較してどちらを選べばいいのかを、料金面やオプション内容、固定電話の使い方などに着目してまとめました。ドコモ光電話は、基本料金も通話料金もNTT固定電話より安いため、乗り換えを前提に考えてもいいでしょう。その際、現在NTT固定電話で加入しているオプションから、本当に必要なものを厳選してドコモ光電話のオプションを選びましょう。ドコモ光電話バリューがお得かどうかは、利用するオプションの料金によって違います。自分にとって一番コスパの良いサービスを選択する参考となれば幸いです。