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ネットワーク利用制限とはそもそも何か
ドコモでは、不正に入手した携帯電話機によるパケット通信や音声通話の利用を制限しています。おもな目的は、振り込め詐欺などの犯罪行為に利用されることを防ぐためです。
携帯電話機には製造番号を表す固有番号がつけられています。ドコモのシステムに固有番号を登録することで、該当する携帯電話機を使っての発信や着信、通信の利用を制限することが可能です。ドコモでは「ネットワーク利用制限携帯電話機確認サイト」を開設し、利用者が自分の携帯電話機が対象となっていないか確認できるようにしています。
「ネットワーク利用制限」は、2009年の10月1日以降に入手した携帯電話機が対象です。使っている携帯電話機の製造番号を入力するだけで簡単に結果が表示されるので、気になる方は一度確認しておくことをおすすめします。
ネットワーク利用制限になる理由
ドコモの携帯電話機を、ドコモショップやドコモの取り扱い販売店で購入している方は多いことでしょう。しかし、世の中で流通している携帯電話機のなかには、盗難や窃盗、詐欺といった犯罪行為によって不正に入手された携帯電話機が含まれていることがあります。
ほかにも、申し込みの際に本人確認書類を偽装したり、名前や住所、生年月日など虚偽の内容を記載をしたりするケースがあります。不正な契約によって入手した携帯電話機はネットワーク制限の対象です。
ちなみにケータイ補償サービスが適用されている旧携帯電話機や、分割支払金や端末の割引で生じた違約金の債務などが不履行もしくはその可能性が高い携帯電話機も対象です。一度ネットワーク制限が実施された携帯電話機に対しては、制限の解除をおこなうことはありません。
ネットワーク利用制限が「△」になっている意味は?
「ネットワーク利用制限携帯電話機確認サイト」で確認した結果、「△」と表示されることがあります。自分の携帯電話機が不正入手されたものではないかと不安になるかもしれませんが、「△」は調査中という意味です。2009年の10月1日以降に入手した携帯電話機に対して調査をおこなっているため、一定期間は「△」表示のまま変わりません。
2016年の6月以降に携帯電話機を購入し、「端末購入サポート」や「ドコモの分割払い」を利用しているケースも「△」が表示されています。端末購入サポートの規定となる利用期間中、またはドコモの分割払いの期間中は表示が変わりません。ただし、「△」表示のままでも携帯電話機は問題なく利用できるのでご安心ください。「△」だからといって、何か手続きをしなければならないということもありません。
ドコモのネットワーク利用制限確認方法
自分が持っている携帯電話機がネットワーク利用制限の対象となっているかどうかは、「ネットワーク利用制限携帯電話機確認サイト」から確認できます。携帯電話機の製造番号が必要なので事前に準備しておきましょう。製造番号の確認方法は2つあります。
1つめは、携帯電話機を使って確認する方法です。電源が入った状態で「*#06#」と入力してください。携帯電話機の画面に製造番号をあらわす15桁の数字が表示されるのでメモしておきましょう。一部の機種では不要な記号が表示される場合がありますが、数字のみをメモすれば問題ありません。また、製造番号が表示されない機種もあるのでご注意ください。
2つめは、携帯電話機の本体に貼られているシールを確認する方法です。電池パックを外す場合は、あらかじめ電源を切るのを忘れないようにしてください。「製」や「MEI」からはじまる表記が製造番号の該当部分です。続いて記載されている15桁の数字が製造番号となるので、メモしておきましょう。
ネットワーク利用制限の携帯電話機か確認する手順
事前に調べた製造番号を手元に用意してください。用制限携帯電話機の確認手順は次のとおりです。なお、画像認証はアクセスするたびに変わるので、表示された文字を都度入力してください。
- ドコモ公式の「ネットワーク利用制限携帯電話機確認サイト」にアクセスします
- トップ画面の内容確認したら「次へ」をクリックします
- 「製造番号」の部分に確認したい携帯電話機の製造番号を半角で入力します
- 「画像認証」の部分に表示されている5桁か6桁の数字を半角で入力します
- 「確認する」をクリックします
- 確認結果が表示されます
ネットワーク利用制限確認結果の見方
確認結果の画面には、「製造番号」「結果」「検索日」の順で結果が表示されます。結果欄の見方は次のとおりです。
結果 | 意味 |
◯ | ネットワーク利用制限の対象ではありません。ただし、不正契約が判明したり携帯電話機購入時の初期登録内容に変更が生じた場合をのぞきます。 |
△ | ネットワーク利用制限はかかっていません。通常通り利用できます。 ただし、盗難や不正契約が判明した場合や、代金を滞納する恐れがあるとドコモが認めた場合は、ネットワーク利用制限の対象になる可能性があります。 |
× | ネットワーク利用制限がかかっています。 |
ー | 製造番号が確認できない状態です。ネットワーク利用制限はかかっていません。 |
ドコモのネットワーク利用制限を◯にする方法
分割払いの残額を窓口で精算する
ネットワーク利用制限携帯電話機確認サイトでの結果を「◯」にしたい場合は、どうしたらいいのでしょうか。情報が更新されるタイミングを3つのケース別にご紹介します。
1つめは「新規契約」の場合です。購入から翌々日中に情報が反映されます。
2つめは「ドコモの分割払い」の場合です。支払い完了を確認できると、翌々日中に情報が反映されます。「ドコモの分割払い」の支払い期間中に分割払いの残金を一括で支払う場合は、ドコモショップの窓口で精算が可能です。ただし、当月請求分の分割支払金は精算額に含まれません。当月請求分の支払いが完了した時点で完済となるのでご注意ください。支払いが確認できてから翌々日中に情報が反映されます。
3つめは「端末購入サポート」の場合です。規定の利用期間満了月の翌月に発行される請求に、解除料を意味する割引額返還が発生していないことが条件となります。ドコモによって確認が取れると翌々日中に情報が反映されるので「◯」になっているかチェックしてみましょう。
利用制限を◯にするために必要な情報
条件をクリアしているのに、ネットワーク利用制限携帯電話機確認サイトでの結果が「◯」にならない場合は、問い合わせをしてみるのも選択肢の1つです。公式ホームページには記載されていませんが、「NTTドコモネットワーク利用制限担当」という専用ダイヤルが用意されています。電話をかけて、ネットワーク利用制限を◯にしてもらう手続きをしましょう。
問い合わせの際には、本人確認があります。携帯電話の番号と携帯電話機の製造番号も必要です。
電話番号:0570-03-3074
受付時間:10:00~17:30(年中無休)
ネットワーク利用制限に関する注意事項
ネットワーク利用制限電話機確認サイトのステータスは、処理の遅れによる影響で翌々日中に反映されないことがあります。場合によっては1週間程度かかる場合があるのでご注意ください。また、携帯電話機の故障修理などで取り替えが発生した場合は、製造番号も変わるため情報が反映されるまで時間を要する可能性があります。
ネットワーク利用制限が実施された携帯電話機は、ドコモが制限解除をおなこうことはありません。オークションや中古販売でドコモの携帯電話機を購入するときは注意しましょう。ただし、代金債務が履行されないことが原因で利用制限の対象となった場合は、未払い分の代金支払いが確認できれば翌々日中に利用制限解除となります。
一括払いは2ヶ月待てば◯になる?
どれくらいで判定が「◯」になるのかは調査状況によるので、はっきりと断定することはできません。公式ホームページには新規契約の場合は購入の翌々日中に情報が反映されるとあるので、問題がなければ2ヶ月もかからずに「◯」へ変わることになります。
一括払いではなく、「ドコモの分割払い」や「端末購入サポート」を利用して携帯電話機を購入する場合は、上でご紹介した条件をクリアしなければ「◯」には変わりません。ドコモで支払い完了の確認を取れてから情報が反映されます。
また、ドコモショップを利用せずにオークションで購入を検討している場合は、購入前に出品されている携帯電話機の製造番号をチェックしてください。ネットオークションサイト運営会社とドコモでの協議により、2009年10月から順次、出品時に製造番号を記載することが義務づけられました。事前に「ネットワーク利用制限携帯電話機確認サイト」で製造番号を入力し「◯」になっているか確認してから購入することが重要なポイントです。
ドコモのネットワーク利用制限は不正を防止するためのもの
自分が使用している携帯電話機がネットワーク利用制限で「△」判定になると、不安を感じてしまうかもしれません。支払い状況が影響することが多いので、携帯電話機を購入する際は一括払いを選ぶといいでしょう。購入時の支払いにはdカードの利用がおすすめです。携帯電話機の購入でもdポイントがもらえます。また、インターネットの光回線を検討している場合は、ドコモ光に加入するとさらにdポイントがたまるのでセット利用がお得です。